今回は多汗症によって、やりたかったけど諦めたことについて紹介します。
多汗症だというだけでできなかったことがたくさんあります。
まだ20代ですが、多くのことを諦めてきました。
多汗症の方はこういう経験をしてきたんだなと感じていただけたら嬉しいです。
バイト

学生時代、多くの人が明け暮れたであろうバイトです。
多汗症の人というのは、コンビニでレシートとお釣りを受け取るだけでも手汗びしょびしょです。(私だけかもしれませんが)
なので直前に何回も服で手を拭いている人がいたら察してあげてくださいね。
お客さん側でもこれだけ緊張するんですから、店員さん側になることなど考えただけで汗が出ます。
接客業、また手で何か資料などに触れるバイトは諦めてきました。
年末年始の郵便局などもやりたかったですが、年賀状ふやけさせたらやばい!!ってことで諦めましたね。
結局、高校時代は飲食店の調理の方で働いていました。
常に手袋をつけていたので、終わったあとは汗で手がふにゃふにゃにふやけますが、それでも気は楽でした。
恋愛

これで悩んでる方も多くいらっしゃると思います。
手汗が凄くて、恋人と手が繋げないという問題です。
私も冬場以外は手が繋げなかったです。
恋人にこの病気について話し、理解してもらったので今は大丈夫ですが、それでも手を触られると未だに嫌な気持ちになってないかなと常に考えてしまいます。
この病気で恋愛に関しては、かなり奥手になりました。
手汗がひどくて恋人と手を繋げないという人は参考にしてみてください。
またこのことから人付き合いも苦手になりましたね。
積極的に人前に出るようにしたりするようにして、今は喋れるようになりましたが、一時期はほんとに数人としか喋らなかったの覚えています。
性格をも変えてしまうのが、多汗症の怖いところですね。
部活

これは諦めたというわけではないですが、多汗症ということもあり、足で戦うサッカー部に入るという選択をしました。
なので部活中に多汗症で困るということはあまりありませんでしたね。
それでも中学時代は多汗症のせいでメンタル的に弱くなっていたのもあり、試合前とかはいつも気分が悪くなっていました。
メンタルが弱すぎて試合前に嘔吐したこともありましたね。
多汗症がメンタルを弱くしたということで間違いないかと思います。
ファッション

脇汗や背中の汗がすごいので、汗の目立ちやすいグレーとか青色の服は着れませんでした。
青色が好きなので、冬だけコートで青色を楽しむといった感じです。
みんながおしゃれな服を着ていたとしても、私は汗を第一に考えた服を着ていました。
夏場は特に汗を気にした服装をしなければならないので、おしゃれに気を配ることがなかなかできないです。
また夏場の暑い日でも肌着は必須ですね。
男の子ってだいたいTシャツ1枚とかなので、みんなになんで暑いのに着てるん!?と聞かれますが、そんなの無視でガンガン着ます。
脇汗パッドはごわごわしてダメだったので、今は脇汗専用の肌着を使用するようにしてます。
学祭、体育祭

学祭や体育祭でみんなの前でダンスを踊ったり、前に出て何かしたいと思っていました。
特に体育祭の応援団に力を入れている高校だったので、応援団に入ってる人たちがめちゃくちゃ楽しそうにしている姿を見て1年生の頃に3年生になったらやってみたいなぁと思っていました。
しかし手を繋ぐダンスがあるのを見て諦めました。
他の人から見ればそれだけの理由で?と思われるかもしれませんが、他の楽しい部分がたくさんあるのはわかっていても、ダンスの中に手を繋ぐところがあった、その理由一つだけで諦めました。
多汗症で青春も奪われてしまったなと感じます。
将来の夢

これが学生にとっては1番大きな問題になるかと思います。
バイトと同じように、多汗症があるからとやりたかった仕事を諦めた人も少なからずいると思います。
私は必ず良くなると信じ、自分が1番やりたい仕事の大学へと進みました。
正直なところ、多汗症で実技の時間が苦痛な時もあるわけですが…
今はiontodermaやパースピレックスの使用でどうにかましになってきたので、実技も普通にできるようにはなってきました。
しかしiontodermaもパースピレックスも海外の物で、日本では多汗症の認知や治療法があまり進歩していません。
私自身も多汗症についてみなさんに知ってもらえるように努力して、医療人としてこの病気についても色々と研究していきたいと思っています。
たくさんのことを多汗症で諦めてきたかもしれませんが、もし多汗症で悩んでる方がいらっしゃったら自分の夢だけは諦めないでほしいと思います。
多汗症で諦めたことのまとめ
今回は多汗症で私が諦めてきたことについて紹介しました。
ここにあるのはほんの一部で、諦めてきたことはまだまだたくさんあります。
同じ多汗症の方に言いたいのは、悩んでいるのはあなた一人じゃないということです。
この病気は他の人に理解されず、一人で抱え込んでしまうのがつらいところです。
私は頭、顔、背中、手、脇、太もも、膝裏、足とほぼ体全部の多汗症です。
たくさん悩んできましたが、今はどうにか楽しく生きています。
私なんかでよければいつでもお話聞くので、遠慮せずどんどんメッセージ送ってくださいね。
コメント